Windows XP の休止状態ボタンの表示

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システムのファイルを書き直したり,レジストリを変更したりするので注意して作業すること.
また,この作業を行ったことによる責任は一切持ちませんので注意してください.

店頭等に展示してある Windows XP マシンは終了メニューにボタンが4つあるのがあって,シフトキーを押さなくても休止状態のボタンが表示される.
通常の終了メニュー


休止状態が表示されている終了メニュー(画像がないのででっち上げた)(本物に差し替えました)

多分どっかに設定があってそれで変更できるんだろうと想っていたが,DLL を変更しないとできないらしい.
それでもそのアップデータを入手できれば良いのだが,一般には入手は面倒です(最悪有料!?).
そこで英語版なら比較的入手し易いのでそれを日本語版 WinXP にインストする方法を記述します.

当方で入手した hotfix は 546KB であった.
CAB 圧縮の自動解凍ファイルだが,手動で解凍しても使えない状態なのでそのまま実行させる.
実行すると言語が異なるのでダメとかダイアログが出る.

しかし,正しいファイル名に解凍されたファイル群が c:¥<16進数24桁> (WinXP インストドライブが c: 以外ならそのドライブの ¥ かも知れない) にあるので,ここでダイアログを閉じないでそのフォルダをバックアップする.一部コピーできないファイルがあるが,それは飛ばして良い.
コピーできたら,ダイアログを閉じる.
肝心のファイルは msgina.dll だけなので何らかの方法で %windir%¥system32 にコピーできるならインストーラを実行する必要はありません.

インストーラでインストするにはまず最初に,update¥update_SP2QFE.inf を書き直す.オリジナルも必要なので上書きしないようにすること.
そのファイルの LangTypeValue = 0x09 を探し出して(当方は97行目だった),右辺を 0x11 に書き換える(1ヶ所). これを jp.inf として保存する. オリジナルの方は en.inf として copy か rename しておく.
単純に書き換えたファイルでインストを試みても署名が違うとかでインストできない.

それでどうするかと言えば,インスト開始直後に言語をチェックするので,この時点では日本語版の inf ファイルを読ませる.それ以降に署名をチェックするのでオリジナルの方を読ませるという感じ.
その為にバッチファイルを2つ作る.

-- jp.cmd --
copy jp.inf update_SP2QFE.inf
-- end --

-- en.cmd --
copy en.inf update_SP2QFE.inf
-- end --
用意ができたら,最初に jp.cmd を実行する.
その後に update.exe を実行して,言語チェックが済んだ頃を見計らって en.cmd を実行する.
うまくいけばいいが,署名チェックのタイミングがまちまちらしく,エラーになる場合がある.
失敗すれば jp.cmd からやり直せば良い.何回かやってみればいけるでしょう.

成功すれば再起動を求められるので従えばいいのですが,それだけではダメでレジストリの設定をしないといけません.インスト前に下のレジストリを食わせてやれば再起動は1回で済みます.

button.reg

ついでに,下も食わせておけば,Explorer のツールメニュー→フォルダオプション→表示→詳細設定にメニューが出て表示の on/off が切り替えられるようになります.

setting.reg

英語版なので,終了オプション画面が英語になってしまう.


インスト後なら日本語に書き換えるツールがあるらしいのでそれで変更したら良いでしょう.
書き換える場所は,リソースの String Table501 です.
右下の Cancel は...え〜っと...不明です.(^^;


日本語版を6月頃に入手できたので今更ながら追記します.

入手したのは 547KB の WindowsXP-KB893056-x86.exe と言うファイル.
勿論日本語版なのでそのまま XP Pro へインストできました.

以下のファイルが別に添付されてました.レジストリを食わせてから exe を実行するバッチファイルもついてました.

Hibernate.reg


初版 2006-03-19(Sun)
 
第2版 2006-07-27(Thu)
日本語版が入ったので追記